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2018年6月 3日 (日)

一軒の本屋

この春、とある場所に一軒の本屋がオープンした。
本好きの家内が新聞かTVニュースで知ったらしい。
機会があったら是非行ってみたいと言っていたので昨日ドライブがてらに出かけた。
場所は福島県南相馬市小高区、そこは福島原発から20キロほどの所でその先(南)数キロで密閉された車以外は通行止めになっている。いわば現在人間の住める境界線に近いところである。
本屋の店主は芥川賞受賞作家の柳美里さん。
2015年に小高駅前通りに移住し自宅を改造して小さな本屋「フルハウス」を開店した。
本数の少ない常磐線を利用して通学する学生の時間つぶしの場としても利用でき、地域の人の憩いの場ともなるようにと「立ち読み自由」をモットーにしているとのこと。
自宅を改造したと言うだけあっておおよそ本屋とは思えない(せいぜい喫茶店かと思える程度の)佇まいであった。
店内は狭いが、店主の意思のくみ取れる品揃えとレイアウトで、こんなところにこんな洒落た空間があるのかと少し場違いな気さへした。
柳さんとほんの短時間だったが話ができた。
震災直後の2011年4月にこの地を訪れて何か感じところがあったようだ。
当時としては誰もが回避したがったであろう土地に住み着くことを選び、地域に貢献しつつ馴染んで行く彼女の生きざまに敬服する。
読書嫌いの小生ではあるが、一冊の本の「帯書き」にひかれて購入した。これを機に少しは活字に親しむこととするか。
別の話ではあるが、当時原発規制員会の委員長であった方も、退官後この近くに移住して「原発廃棄物処理」について住民ともども真剣に取り組んでおられる。
お二方とも身を挺して「原発事故後」に向き合っておられることに頭の下がる思いである。

小高地区は居住可能地域とは言えいまだに空き地・空き家が散見された。「真の復興」の実現される日が一日も早く到来することを望まずにはいられない。

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